상위 문서: 화한삼재도회
1. 개요
화한삼재도회 50권 무린어(無鱗魚)-하호(河湖)의 소개와 본문에 관한 문서이다.48~51권은 비늘 있는 물고기(48~49권) / 비늘 없는 물고기(50~51권), 그리고 민물고기(하호)/바닷물고기(강해)로 나누고 있다. 50권은 권제에서도 보듯 민물고기 중 비늘이 없는 물고기에 관해 다루고 있다.
본 권은 내용이 매우 짧다. 1888년판 기준으로 10쪽밖에 되지 않으며 항목 수도 9개뿐이다.
2. 본문
{{{#!wiki style="border: 1px solid currentColor; border-radius:5px"2.1. 鮎
[ruby(鮎, ruby=なまず)] ネン(nián)・音黏 | 메기 [메기 점] | ||||
별칭: 鮧音夷/鰋音偃/鯰俗/奈末豆(なまづ, 나마즈)/鯷音題/魸,,二字未だ詳しからず。 | |||||
本綱鮎大首大口其額平夷低偃故名鮧名鰋其涎黏滑故名鮎鮠身鱧尾大腹有胃有齒有鬚生流水者色青白生止水者色青黄大者亦至三四十斤凡食鮎鮠先割翅下懸之則涎自流盡不粘滑也鮎目赤鬚赤無腮者有大毒食之殺人不可合鹿肉食令人筋甲縮反荊芥蓋其肉甘温作臛治水腫利小便又治五痔下血肛痛同葱煮食 △按鮎處處池川皆有之形状如上説相傳云近江湖中 大鮎多有而中秋月明夜百千爲群跳于竹生島之北洲沙上蓋此辨才天所愛也未知其據也又古語曰鮎上竹者竹滑鮎黏故决無可上之理反謂耳 | |||||
本綱に、鮎は大首、大口。其の額、平夷低偃。故に鮧と名づく、鰋と名づく其の[ruby(涎,ruby=よだれ)]黏滑故に鮎と名づく鮠身鱧尾、大腹、胃有り、齒有り、鬚有り。流水に生する者に色、青白。止水に生する者は色、青黄。大なる者は亦た三四十斤に至る。凡そ鮎鮠を食ふには先づ翅の下を割き之懸れば則ち涎れ自ら流れ盡て粘滑ならず。鮎の目赤く、鬚赤く、腮無き者、大毒有り。之食へば人を殺す鹿肉を合て食ふべからず。人をして筋甲縮しめる荊芥に反す。蓋し其の肉甘温[ruby(臛,ruby=にもの)]に作り水腫を治し小便を利し又た五痔、下血、肛痛を治す葱と同、煮食 △按ずるに、鮎は處處の池川に皆な之れ有り。形状、上説の如し。相傳て云く、近江の湖、中大の鮎、多く有りて中秋月明なる夜、百千。群をし竹生島の北の[ruby(洲,ruby=す)]の沙上に跳る。蓋し此れ、辨才天の愛する所なり。未だ其の據を知らず。又た古語に曰く、鮎、竹に上ると者は竹[ruby(滑,ruby=ぬめ)]り、鮎[ruby(黏,ruby=ねば)]り故に决して上るべきの理無き。反して謂ふのみ。 | |||||
2.2. 黄顙魚
[1][ruby(黄顙魚, ruby=ごり)] ハァンサンイュイ(huángsǎngyú) | 둑중개[2] [황상어] | ||||
별칭: 黄顙魚/黄鱨魚/黃䰲/䱀[3]䰲/俗に云く、吾里(ごり, 고리)。一名加之加(かじか, 가지카) | |||||
本綱黄顙魚無鱗魚也身尾似小鮎腹下黄頰骨正黄背上青黄腮下有二横骨兩鬚有胃群游作聲如軋軋性最難死魚之有力能飛躍者也其膽春夏近上秋冬近下亦是一異也肉甘平微毒利小便消水腫多食發瘡疥反荊芥害人 △按和名抄載崔氏食經云䱩和名加良加古似鮔而頰著鉤者也今賀州淺野川多有之其聲如吾里吾里夏秋人群集握餌掬水呼吾里則魚多入掌中又奥州鳥海山麓川多有此魚皆一目也傳云鎌倉景政洗眼川也其外處處谷川有之賀越人賞之作鮓多食 | |||||
本綱に、黄顙魚は無鱗魚なり。身の尾、小鮎に似て腹の下、黄。頰骨正黄背上、青黄。腮の下に二の横骨有り。兩鬚、胃有り。群游して聲を作し軋軋といふが如し。性、最も死し難く魚の力有りて能く飛躍する者なり。其の膽、春夏は上に近く、秋冬は下に近づくも亦た是れ一異なり。肉甘平微毒小便を利し、水腫を消す。多く食へば瘡疥を發す。荊芥に反し人を害す △按ずるに、和名抄に崔氏が食經に載て云く、䱩は和名、加良加古[ruby(鮔,ruby=いしぶし)]に似て頰に鉤を著る者なり。今に、賀州の淺野、川多く、之有り。其の聲、吾里、吾里といふが如し。夏秋、人群、集して餌を握り水を掬して吾里と呼べば則ち魚多く掌の中に入る。又た奥州、鳥海、山の麓の川多く、此の魚有り。皆な一目なり。傳て云く鎌倉の景政、眼を洗ひし、川や其の外の處處の谷川に之れ有り。賀越の人は之を賞し[ruby(鮓,ruby=すし)]に作り多く食ふ。 | |||||
2.3. 𫙬[⿰魚盎]絲
[5][⿰魚盎][ruby(𫙬絲, ruby=ぎぎ)] | 동자개 | ||||
별칭: 俗に云く、岐岐(ぎぎ, 기기) | |||||
食物本草云𫙬[⿰魚盎]絲魚生諸溪河中黄褐色無鱗濶口有細齒如鋸腮下有硬刺骨亦硬善呑小魚肉薄味短 △按𫙬[⿰魚盎]絲魚形色似鮎而口濶其尾有小岐大者七八寸有聲如蛙鳴人捕之則哀聲如曰五紀五紀又似曰岐岐肉不美爲野人食也有鬐刺螫人蓋非魚之螫其在石穴處人暗握之手自中刺也 | |||||
食物本草に云く、𫙬[⿰魚盎]絲魚は諸の溪河の中に生す。黄褐色、鱗無く、濶口、細齒有りて[ruby(鋸,ruby=のこぎり)]の如し。[ruby(腮,ruby=あぎと)]の下に[ruby(硬,ruby=かた)]き[ruby(刺,ruby=はり)]有り、骨も亦た硬く善く小魚を呑む。肉薄く、味短し。 △按ずるに、𫙬[⿰魚盎]絲魚の形色、鮎に似て口濶く其の尾、小き[ruby(岐,ruby=また)]有り。大さは七八寸。聲有り、[ruby(蛙,ruby=かえる)]の鳴が如し。人之を捕れば則ち哀聲し、五紀五紀と曰ふが如し。又た岐岐と曰ふに似たり。肉美ならず。野人の食とす。鬐刺有りて人を[ruby(螫,ruby=さ)]す。蓋し魚の螫にあらず。其れ、石穴に在る處、人暗に之を握る。手づから[ruby(刺,ruby=はり)]に中る。[11] | |||||
《식물본초》(食物本草)에 이르길 동자개는 곳곳의 계곡과 하천에 산다. 황갈색이며 비늘은 없고 입은 크며 가는 이빨이 있어 톱과 같다. 볼 밑에 튼튼한 가시가 있고 뼈 또한 단단해 작은 물고기를 곧잘 삼킨다. 살은 얇고 맛은 옅다. △생각건대 동자개는 모양과 빛깔이 메기와 비슷해 입이 크고 꼬리가 약간 갈라져있다. 크기는 7~8치(21~24cm)이다. 울음소리를 내는데 개구리와 비슷하다. 사람이 이걸 잡으면 슬피 우는 것이 오기(五紀), 오기(五紀)하고 말하는 것처럼 들린다.[12] 또한 기기(岐岐)라고 말하는 것처럼도 들린다.[13] 살은 맛이 없고 야인(野人)들이 주로 먹는다. 지느러미에 가시가 있어 사람을 찌른다. 단, 물고기가 찌르는 것은 아니다. 이것이 바위 구멍에 있을 때 사람이 몰래 이를 잡으면 저절로 가시가 박힌다. |
2.4. 鯢
[ruby(鯢, ruby=さんせういを)] 音倪 | 일본장수도롱뇽 [도롱뇽 예] | ||||
별칭: 魶音納/鰨音塔/鯢鯨と同名異物。(鯢는 고래{鯨}를 의미하기도 하나 다른 동물이다.)/人魚四足有るを以て之名づく。海中の人魚と同じからず。(인어. 발이 4개 있어 그러한 이름을 얻었다. 바다 속의 인어와는 다르다.) | |||||
本綱鯢䱱有二種溪澗中者名鯢江湖中者名䱱形色如鮎又似獺四足腹重墜如嚢身微紫色無鱗與鮎相類嘗剖視之中有小蟹小魚小石數枚也但腹下翅形似足能上樹其聲如兒啼故又有䱱之名其膏燃之不消耗肉甘有毒 △按鯢洛之山川及丹波但馬處々有之頭面似鮎身似守宮蟲畧有山椒氣故名山椒魚傳云食之能治膈噎未試 日本後紀云延暦十六年八月掖庭溝中獲魚長尺六寸形異常魚或云椒魚在深山澤中 | |||||
本綱に鯢䱱、二種有りて溪澗中の者を鯢と名づく。江湖中の者を䱱と名づく形色、鮎の如く、又た[ruby(獺,ruby=かはうそ)]に似て四つ足、腹重墜、嚢の如く、身微紫色、鱗無く鮎と相類す。嘗て剖て之を視れば中に小蟹、小魚、小石、數枚有り。但だ、腹下の翅、形、足に似て能く樹に上る。其の聲、兒の啼くが如く故に又た䱱の名有り其の膏、之を燃して消耗せず。肉甘、毒有り △按ずるに、鯢は洛の山川、及に丹波、但馬、處々に之れ有り。頭面、鮎に似て身、[ruby(守宮蟲,ruby=いもり)]の似て畧ほ山椒の氣有り。故に山椒魚と名づく。傳て云く、之食へば能く膈噎を治す。未だ試さず 日本後紀に云く、延暦十六年八月、[ruby(掖庭,ruby=をほむね)]の溝中に魚を獲る。長さ尺六寸。形ち常魚に異る。或は云く、椒魚、深山ぼ澤中に在り。 | |||||
2.5. 鰻鱺
[ruby(鰻鱺, ruby=うなぎ)] マンリィ(mánlí)・滿里 | 뱀장어 [만리] | ||||
별칭: 白鱓/蛇魚/宇奈木(うなぎ, 우나기) | |||||
本綱鰻鱺状如蛇背有肉鬐連尾無鱗有舌腹白大者長數尺脂膏多善穿深穴有雄無雌以影漫於鱧鱺則其子皆附于鱧鬐而生故名鰻鱺鱺與鱧同音里凡鰻鱺燒烟熏蚊令化爲水熏氈及屋舎竹木斷蛀蟲置骨於衣箱斷諸蟲 肉甘平有毒 治傳尸病兒疳勞殺其虫也小者可食重四五斤及水行昂頭者不可食四目者殺人背有白點無腮者不可食姙娠食之令胎有疾 △按鰻鱺冬春蟄泥穴至五月游出此時味勝四五月生子纎而長三四寸如芒針謂之針鰻鱺漸長行于川上然漫影於鱧魚而生子之説未審無鱧之處亦多有之又有薯蕷久所濕浸而變化鰻鱺者自非情成有情者是亦不必盡然也凡性滑利潜泥中故難捕以曲反鉾暗突泥中取之鰻毎向陽朝向東暮向西漁人考之横搔之甚滑而難握添紙握則不能脱去江州勢田城州宇治並得名作鮓甚美其鮓飯中誤入糯米則鮓不成豆州三島明神前有小川其鰻幾千万不可計俗云此明神之使魚也 眞鰻鱺 背有黄脉味最美但大者味不佳 蟹喰鰻 状肥長而口中赤好噉小蟹故名味次之 馥燒 用中分鰻鱺裂去腸切爲四五段貫串傳醬油或未醬炙食味甘香美或有蘸[14]蓼醋食者多食之煩悶至死但得酸鰻肉膨張於腹中也 | |||||
本綱に鰻鱺は狀ち蛇の如し。背に肉の[ruby(鬐,ruby=ひれ)]有りて尾に連り鱗無く舌有り、腹白し。大なる者、長さ數尺。脂膏多く善く深穴を穿つ。雄有り、雌無し。影を以て鱧鱺に漫し。則ち其の子、皆な鱧の鬐に附て生す故に鰻鱺と名づく鱺、鱧と同じ。音里凡そ鰻鱺の燒烟、蚊を[ruby(熏,ruby=ふすぶ)]れば令化して水とならしむ。氈、及び屋舎の竹木を熏れば[ruby(蛀蟲,ruby=むしく)]うことをを[ruby(斷,ruby=た)]つ。骨を衣箱に置けば諸の蟲を斷つ。 肉甘平毒有り 傳尸病兒の疳勞を治し其の虫を殺す。小き者、食ふべし。重さ四五斤、及び水、行するに頭を昂くる者、食ふべからず。四つ目の者、人殺す。背に白點有り、腮無き者、食ふべからず姙娠、之を食へば胎をして疾有らしむ。 △按ずるに、鰻鱺は冬春は泥穴に蟄し五月至にりて游ぎ出て此の時、味勝れり。四五月、子を生み[ruby(纎,ruby=ほそ)]くして長さ三四寸。[ruby(芒針,ruby=はり)]の如し。之を[ruby(針,ruby=はり)][ruby(鰻鱺,ruby=うなぎ)]と謂ふ。漸く長して川の上に行く。然るに影を鱧魚に漫して子を生む説、未だ審ならず。鱧無き處に亦た多く之れ有り。又た薯蕷やまのいも久く濕浸せられて變して鰻鱺と化する者有り。非情より有情と成る者、是れも亦た必ず盡く然らず。凡て性滑利、泥中を[ruby(潜,ruby=くぐ)]る。故に捕へ難し。[ruby(曲,ruby=まが)]り[ruby(反,ruby=そ)]りたる鉾を以て暗に泥中を突て之を取る。鰻、毎に陽に向ふ。朝には東に向ひ、暮には西に向ふ。漁人、之を考へて横より之を搔く。甚だ滑にして握り難し。紙を添て握れば則ち能く脱げ去らず。江州の勢田、城州の宇治、並に名を得る。[ruby(鮓,ruby=すし)]に作て甚だ美なり。其の鮓の飯の中に、誤て[ruby(糯,ruby=もち)]米入れば則ち鮓成らず。豆州の三島、明神の前に小川有り。其の鰻、幾千万、計ふべからず。俗に云く、此れ明神の[ruby(使魚,ruby=つかはしめ)][15]と。 [ruby(眞,ruby=ま)][ruby(鰻鱺,ruby=うなぎ)] 背に黄脉有り。味、最も美なり。但だ大なる者は味、佳ならず。 [ruby(蟹,ruby=かに)][ruby(喰,ruby=くい)][ruby(鰻,ruby=うなぎ)] 狀ち肥長にして口中、赤く好んで小蟹を噉ふ。故に名づく。味、之に次ぐ。 [ruby(馥燒,ruby=かばやき)] 中分の鰻鱺を用ゐて裂て腸を去り、切て四五段とし、串に貫き醬油、或は未[ruby(醬,ruby=みそ)]を傳け炙り食ふ。味、甘香にして美なり。或は蓼の醋に[ruby(蘸,ruby=ひた)]して食ふ者有り。多く之を食へば煩悶して死に至る。但だ酸を得て鰻肉、腹の中に膨張すればなり。 | |||||
2.6. 鱧
[ruby(鱧, ruby=やつめうなぎ)] リィ(lǐ)・音里 | 칠성장어 [가물치 례] | ||||
별칭: 鮦音同/蠡魚/文魚/黑魚/玄鱧/烏鱧/八つ目宇奈岐(やつめうなぎ, 야쓰메우나기) | |||||
本綱鱧生江池澤取無時形長軆圓頭尾相等細鱗玄色有斑點花文頗類蝮蛇有舌有齒有肚背腹有鬛連尾尾無岐形状可憎氣息鯹惡食品所卑也頭斑點有七作北斗之象夜則仰首向北朝北斗有自然之禮故字从禮省與蛇通氣色黑北方之魚故有玄黑烏之諸名 肉甘寒小毒 療五痔下大小便消浮腫 膽甘平 諸魚膽苦惟此膽甘臘月收取陰乾治喉痺將死者點入少許即瘥 浴兒免痘 除夕黄昬用軆一尾小者用二三尾煮湯浴兒遍身七竅不可嫌鯹以清水洗去也若不信但留一手或一足不洗遇出痘時則未洗處偏多也 △按鱧北國川澤多有之大抵尺許大者二三尺背蒼黑有光腹色稍淺其首不尖口不裂而圓齒細小如針鋒兩眼後各有七點如目如星如錐孔與目八數故名八目鰻然多有七數撰八數者入藥用冬月破堅氷取之三四月盛出吮着於物難脱土人食之味勝於鰻鱺河州橿原川亦有之皆小無過五六寸者也色亦不黑但以八月辨之耳人以爲有治疳眼之功作魥多送于京師恰似蝮蛇 俗以鱧訓波無以鱓訓八目鰻也出於倭名抄之誤而于今不改者何耶 鱧和名波無 鱣無奈木 鰻鱺和名波之加美伊乎 鮎和名阿由 鮠和名波江 鱏和名衣比 鯷和名比之古以和之 此等倭名抄之訛也詳于各條 醫書有以鱔或鱓爲鱧入疳藥中者非也治疳之功八目鰻而已鱔即俗云木太古見于後 | |||||
本綱に、鱧は江、池、澤に生し取るに時無し。形ち長く、軆圓く、頭尾相ひ[ruby(等,ruby=ひと)]し。細鱗、玄色、斑點、花文有り。頗る蝮蛇に類して舌有り、齒有り、肚有り。背腹に[ruby(鬛,ruby=ひれ)]有りて尾に連なり。尾に岐無く、形状、憎むべし。氣息鯹惡、食品に卑む所なり。頭の斑點、七つ有り、北斗の象を作す。夜は則ち首を仰げ北に向ひ北斗に朝す。自然の禮有る故に字、禮の[ruby(省,ruby=はふ)]くに从ふ。蛇と與に氣を通して色黑く、北方の魚なる故に玄黑烏の諸の名有く。 肉甘寒小毒 五痔を療し大小便を下し浮腫を消す。 膽甘平 諸の魚の膽は苦し。惟だ此の膽、甘し臘月收取て陰乾喉痺、將に死んとする者を治す。少し許りを點入れば即ち瘥す。 兒を浴し痘を免る。除夕黄昬、軆一尾を用ゐて小き者は二三尾を用ふ湯に煮て兒の遍身、七竅を浴す。鯹を嫌て清水を以て洗ひ去るべからず。若し信せずして但だ一手、或は一足を留めて洗はざれば、出痘の時に遇へば則ち未だ洗はざる處、偏へに多し。 △按ずるに、鱧は北國の川澤に多く之有り。大抵、尺許り、大なる者、二三尺。背蒼黑、光有り。腹の色、稍や淺く其の首、尖らず。口裂けずして圓く、齒細小にして針鋒の如し。兩眼の[ruby(後,ruby=しりへ)][16][17]に各七點有りて目の如く、星の如く、錐孔の如し。目と與に八數。故に八つ目鰻と名づく。然も多くは七數有り。八數の者を撰て藥に入りて用ふ冬月、堅き氷を破りて之を取る。三四月、盛に出づ。物に[ruby(吮,ruby=す)]ひ着て脱し難し。土人、之を食ふ。味、鰻鱺より勝れり。河州、[ruby(橿原,ruby=かしはら)]川にも亦た之れ有り、皆な小く五六寸に過る者無し。色亦た黑からず。但だ、八つ月を以て之を辨するのみ。人、以て疳眼を治する功有りとす。[ruby(魥,ruby=ひもの)]に作り多く京師に送る。恰も蝮蛇に似たり。 俗に鱧を以て波無と訓し、鱓を以て八目鰻と訓するは[18]倭名抄の誤より出づ。而して今に于りて改めざるは何ぞや。 [ruby(鱧,ruby=やつめうなぎ)]和名、波無 [ruby(鱣,ruby=ふか)]和名、無奈木 [ruby(鰻鱺,ruby=うなぎ)]和名、波之加美伊乎 [ruby(鮎,ruby=なまづ)]和名、阿由 [ruby(鮠,ruby=なめいを)][19][20]和名、波江 [ruby(鱏,ruby=かぢとをし)]和名、衣比 [ruby(鯷,ruby=なまづ)]和名、比之古以和之 此等は倭名抄の訛なり。各條に詳なり。 醫書に、鱔を以て或は鱓[ruby(鱧,ruby=やつめうなぎ)]とし疳藥の中に入るる者有るは非らず。疳を治する功は八つ目鰻のみ。鱔は即ち俗に云く、木太古後に見る | |||||
2.7. 鱓
[21][22][ruby(鱓, ruby=きたご)] チヱン(shàn)・鱔同 | 드렁허리 [드렁허리 선] | ||||
별칭: 黃䱉/俗云木太古(きたご, 기타고)/西國の人、呼んで阿布良古(あぶらこ, 아부라코) | |||||
本綱鱓生水岸泥窟中似鰻鱺而細長亦似蛇而無鱗有青黄二色黄質黑章體多涎沫大者二三尺夏出冬蟄 一種有蛇變者名蛇鱓有毒害人以缸貯水畜數百頭夜以燈照之其蛇化者必項下有白點通身浮水上即棄之或以蒜瓣投於缸中則群鱓跳擲不已亦物性相制也 肉甘大温有毒 時行病後食之多復也多食發諸瘡損人壽 △按鱓西國水岸泥中多有之状似鰻鱺而畧扁其大者二三尺口尖齒細眼小亦似蛇而無鬐深黄色有小黑文多涎沫自尾剥皮肉白而肉中有毛刺煮食之 三才圖會云鱓性好睡今鬻者必寘鰌其中使之動撓不然徃徃睡死 | |||||
本綱に鱓は水岸、泥窟の中に生す。[ruby(鰻鱺,ruby=うなぎ)]を似て細長、亦た蛇に似て鱗無く青黄の二色有り。黄質黑章體に涎沫多し。大なる者、二三尺。夏出て冬蟄る。 一種、蛇の變する者有り。蛇鱓と名づく毒有り人害す。缸を以て水を貯へ數百頭を畜へ夜、燈を以て之を照すに其の蛇の化たる者は必ず項の下に白點有りて通身、水の上に浮ふ。即ち之を棄つ。或は蒜の瓣を以て缸中に投すれば則ち群鱓、跳擲して[ruby(已,ruby=や)]まざるも亦た物性、相制する。 肉甘大温、毒有り 時行病の後に之を食へば多く復す。多く食へば諸の瘡を發し、人壽を損す。 △按ずるに、鱓は西國の水岸、泥の中に多く之れ有り。状ち鰻鱺に似て畧ほ扁く其の大なる者、二三尺。口尖り、齒細に眼小く、亦た蛇に似て[ruby(鬐,ruby=ひれ)][23]無く深黄色、小黑文有り。涎沫多く尾より皮を[ruby(剥,ruby=は)]く肉白して肉の中に毛刺有り。煮て之を食ふ。 三才圖會の云く、鱓の性、好みて睡る。今に[ruby(鬻,ruby=う)]る者、必ず鰌を其の中に寘て之に動撓せしむ。然らざれば徃徃、睡りて死す。 | |||||
2.8. 泥鰌
[ruby(泥鰌, ruby=どじやう)] | 미꾸리 | ||||
별칭: 鰍同/鰼同/俗に云く、止之也宇(どじゃう, 도조)。[ruby(泥,ruby=でい)][ruby(鰍,ruby=シウ)]の字の訛なり。(세간에서는 '도조(どじょう)'라 한다. 이는 데이슈(泥鰍)에서 변한 것이다.) | |||||
本綱泥鰌生湖池長三四寸沉於泥中狀微似鱓而小鋭首肉身青黑色無鱗以涎自染滑疾難握與他魚牝牡生沙中者微有文采劙去脊骨作臛食甚美也燈心煮鰌甚妙也性酋健好動善優故名 肉甘平 暖中益氣醒酒解消渇收痔 海鰌 生海中極大 江鰌 生江中長七八寸 △按沙中鰌頭背連尾有紋淡黑斑微似鷹彪故名鷹羽鰌味美江州水口造鰌臛鬻之甚佳今人溝渠中入馬糞畜鰌者肥大繁生然骨硬味不如于流水自長者也 | |||||
本綱に泥鰌は湖池に生す。長さ三四寸。泥中に沉み狀ち微く鱓に似て小く鋭首。肉身、青黑色。鱗無く涎を以て自ら染め滑疾、握り難し。他の魚と與に牝牡し、沙中に生する者は微く文采有り。脊骨を劙き去りて[ruby(臛,ruby=にもの)]と作して食ふ。甚だ美なり。燈心にて鰌を煮れば甚だ妙なり。性、酋健にして好て動き善く優る故に名づく。 肉甘平 中を暖め氣を益し酒を醒し消渇を解し痔を收む。 海鰌 海中に生す。極て大なり。 江鰌 江中に生す。長さ七八寸。 △按ずるに、沙中の鰌、頭背、尾に連て紋有り。淡黑斑、微く鷹の[ruby(彪,ruby=ふ)]に似たり。故に鷹の羽鰌と名づく。味、美なり。江州、水口にて鰌[ruby(臛,ruby=しる)]を造り之を[ruby(鬻,ruby=う)]る。甚だ佳し。今人、溝渠の中、馬糞を入れ鰌を[ruby(畜,ruby=やしな)]ふ者、肥大にして繁生、然も骨、硬くして味、流水に自ら長する者に如かず。 | |||||
2.9. 𩵖[⿰魚小]
[⿰魚小][ruby(𩵖, ruby=ひを)] | 새끼 은어 | ||||
별칭: 氷魚/俗に云く、比乎(ひを, 히오) | |||||
和名抄云𩵖[⿰魚小]白小魚名似鮊而長一二寸者也今稱氷魚 △按氷魚状類白魚大寸許自秋末至冬初聚魚簗以攩網取之古者江州田上川城州宇治川多取之今勢州參州及駿遠最多以竹串貫眼作魥味甚美 新六 氷魚のよる・近江の海も・風さへぬ・田上川や・網代うつらん 衣笠内大臣 [新撰和歌六帖3:水-986] 若州湖中有小魚似小鰷而細長土人呼名阿末左幾自仲秋至初春出味甘美此亦氷魚之屬矣 | |||||
和名抄に云く、𩵖[⿰魚小]は白き小魚の名、[ruby(鮊,ruby=しろいを)]に似て長さ一二寸ある者なり。今に[ruby(氷魚,ruby=ひを)]と稱す。 △按ずるに、氷魚の状ち、白魚に類して大さ寸許り。秋の末より冬の初にまで[ruby(魚簗,ruby=やな)]に聚り[ruby(攩,ruby=すく)]ひ[ruby(網,ruby=たま)][29]を以て之を取る。古者、江州の[ruby(田上,ruby=たなかみ)]川、城州の宇治川に多く之を取る。今は勢州、參州、及び駿遠に最も多く竹串を以て眼を貫き[ruby(魥,ruby=めざし)]を作す。味、甚だ美なり。 新撰和歌六帖 [ruby(氷魚,ruby=ひを)]のよる・[ruby(近江,ruby=あふみ)]の[ruby(海,ruby=うみ)]も・[ruby(風,ruby=かぜ)]さへぬ・[ruby(田上川,ruby=たなかみかは)]や・[ruby(網代,ruby=あじろ)]うつらん 衣笠内大臣(1192-1264)[30] 若州の湖中に小魚有り。小鰷に似て細く長し。土人、呼んで阿末左幾と名づく。仲秋より初春にまで出づ。味、甘美なり。此も氷魚の屬なり。 | |||||
《화명류취초》(和名類聚抄)에 이르길 새끼 은어는 희고 작은 물고기의 이름이다. 사백어[31]를 닮았고 길이는 1~2치(3~6cm)이다. 오늘날에는 히오(氷魚, ひお)라 한다. △생각건대 새끼 은어의 생김새는 사백어와 유사하여 크기는 1치(3cm) 가량이다. 늦가을부터 초겨울까지 어살로 모아 물고기 뜰채로 잡는다. 옛날에는 오미(近江) 다나카미(田上)강, 야마시로(山城) 우지(宇治)강에서 많이 잡는다. 지금은 이세(伊勢), 미카와(三河), 슨엔(駿遠)[32]에서 대나무 꼬챙이를 눈에 꽂은 생선 꼬치[33]를 매우 많이 만든다. 맛이 아주 좋다. 신센와카로구조 은어 맴도는・오미의 바닷가도・바람 스치고・다나카미 강변에・어살 그물 비치리 기누가사 나이다이진 와카사(若狭)의 호수에 작은 물고기들이 있다. 피라미와 비슷하게 가늘고 길다. 토착민들은 아마사키라고 한다.[34] 한가을부터 초봄까지 나타난다. 맛이 좋다. 이것도 은어의 한 종류이다. |
[1] かじか도 병기되어있다.[2] '황상어'는 국어사전에서 자가사리와 같은 말이라고 나오나 일어 ごり・かじか는 둑중개에 대응된다.[3] ⿰魚夬처럼 보이나 맥락상 '자가사리'를 뜻하는 䱀(⿰魚央)인 것으로 보인다.[⿰魚盎] [5] 1715년본의 표제어는 𫙬絲魚이다.[⿰魚盎] [⿰魚盎] [⿰魚盎] [⿰魚盎] [⿰魚盎] [11] 1715년본에 훈이 많이 기재되어있어 이를 따른다. 鋸(のこぎり), 腮(あぎと), 蛙(かえる), 手自(てづから), 마지막 줄의 刺(はり)가 1888년본에는 없는 훈이 기재된 예이다.[12] 오기(五紀)는 세월, 혹은 60년을 뜻하는 말이다. 일본어 발음은 ごき이다. 아무래도 개구리 울음소리 같은 소리를 내는 것이 '고키'처럼 들린다고 묘사하는 것 같다.[13] 일어 명칭 ぎぎ는 이 울음소리와 관련이 있는 것으로 추측된다. 한국에서 동자개를 달리 부르는 명칭인 빠가사리도 '빠각빠각'하는 소리에서 유래됐다고 한다.[14] 담글 잠[15] 1715년본 훈점을 따랐다. 1888년에는 使 옆에 ヒ 비슷한 글자가 달려있다.[16] 현대형은 しりえ이다. 중고말기(中古末, 헤이안 시대 후반#)에 うしろ의 의미가 확장되어 しりえ 꼴은 쓰임이 줄어들었다.# 오늘날 '엉덩이'의 의미로 주로 쓰이는 おしり가 이 어형과 관련이 있는 것으로 보인다.[17] 1888년본에는 へ만 부기되어있으나 1715년본에는 しりへ가 모두 부기되어있다.[18] 1715년본에는 スルコト라고 되어있다.[19] 이렇게 표기된 예를 잘 찾기 어렵다. 본문에서의 등장이 문헌상으로 なめ가 들어가는 가장 오래된 문헌이라고 한다.石川(2013)[20] 石川(2013), 山口県におけるスナメリの地方名の研究, 日本セトロジー研究 Japan Cetology (23):1-5(2013).[21] あぶらこ도 병기되어있다.[22] 한자 鱓는 うつぼ(곰치), こばめ 등으로도 읽는다.[23] 현대에는 보통 鰭(지느러미 기)로 적는다.[⿰魚小] [⿰魚小] [⿰魚小] [新撰和歌六帖3:水-986] [⿰魚小] [29] 현대에는 이 한자어를 주로 たもあみ로 읽는다.[30] 본명은 기누가사 이에요시(衣笠家良)이다.#[31] しろうお는 사백어, しらうお는 뱅어로 서로 다른 종을 가리킨다.#[32] 스루가(駿河), 도토미(遠江)를 함께 이르는 지명이다.[33] めざし라는 단어는 め(눈)+さし(꽂다)로 이루어진 단어이다.[34] 중앙어로는 わかざぎ(빙어)에 해당한다고 한다. 오늘날에도 산인 지방에서는 あまさき(아마사키)라고 부른다고 한다.#